山椒しごと 酢山椒

熊川宿でゲットした実山椒。
農家さんのお家や田んぼの端の小屋に並べられた野菜のように、軒先で野菜が売られていた。
カゴに100円と書かれて、ズッキーニ、ニンニク、実山椒などが並べられていた。
ズッキーニ2本で100円⁉️
ニンニク1袋100円⁉️❗️
実山椒もこの1パックで100円‼️‼️
本当に100円なのかしら？？？的な感覚になったが、熊川宿に来たばかりで今から散策するタイミングに買ってしまうと荷物になってしまなと頭によぎった。一度落ち着くためにも後にしようとその場を離れた。
それがいけなかった。
後回しにしてしまったが故に、もう一度、1時間半後位にこの店前を通ったときには、もうほぼほぼ売れていた。残りはズッキーニ2本入り1袋と実山椒1パックだけ。
これは確実においしいやつだ❗️と思うと同時に、もう無くなってしまうと焦りが生じる。
もし、はずれの野菜(見えない中が傷んでいたりなど)だとしても、勉強代だぐらいに思える金額だと思い『すみませーん』と店の中へ声をかけた。
『ここに置いてある野菜、100円て書いてあるんですけどもどれでも100円でしょうか？』と確認すると［どれでも100円です］と返ってきたので、全ていただくことにした。
そこで購入したズッキーニと実山椒。

実山椒は京都の料亭での修行時代を思い出す。
この梅雨の時期に大量に仕入れた実山椒を、ちりめん山椒や、いろいろな料理に使えるように、下処理する。
一旦冷凍してから、軸を山椒の実から取り外すのだ。その軸を取り除く作業を手が空いた人から合間にする仕事であり、ちょっとした談笑時間にもなっていたのもあって、懐かしさを感じる。

今回は、この小浜に来て出会ったとば屋酢さんの米酢を使って酢山椒を作る事にした。